コラム

オシャレ度アップ間違いなし!寝室のアクセントクロスの選び方を解説

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空間の雰囲気を左右するのが「クロス」。クロスは様々な色や柄物などがあり、国内メーカー・海外メーカー品を含めるとたくさんの種類が存在します。新築やリフォームをする時は、自分好みのクロスを選んで空間へ取り入れたいものです。

 

お部屋の一面のみアクセントとなるような色や柄のクロスにすることで、お部屋のフォーカルポイントができたり、空間のおしゃれ度が増したり、自分らしさが感じられるお部屋になったりと、空間の印象を大きく変えることができます。今回は寝室に「アクセントクロス」を取り入れる際の、場所や種類のポイントをご紹介します。

 

 

1.寝室のアクセントクロスのおすすめ施工場所ヘッドボード側の壁面

 

ホテルのようにヘッドボードを壁側へ向けて配置している場合は、ヘッドボード側の壁面がおすすめです。ヘッドボード側はナイトテーブルやアートを飾ったりアレンジしやすくフォーカルポイントになりやすい場所です。クロスでさらにアクセントを加えることで、よりフォーカルポイントとしてのアレンジの幅が広がります。お手持ちのアートがある場合は、アートの色味に合わせたアクセントクロスを取り入れることもおすすめです。

 

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ヘッドボード側を壁付けしていない配置の場合や、ヘッドボード側以外の場所を検討している場合は、入口から入った時に1番目の行く場所がおすすめです。お部屋へ入って正面の壁面や、テレビ、ドレッサーなどを設置している場合はこちら側の壁面もおすすめ場所となります。ヘッドボード側以外の場合でも、アートや鏡、壁掛け時計などはアクセントクロス側へ配置することでクロス側がより強調されおしゃれで引き締まった空間に感じられます。

 

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2.無地のアクセントクロス

 

2-1.寒色

 

青色や水色に代表される寒色は、名前の通り涼しい印象を与える色です。暑い地域のインテリアに取り入れられることが多く、特に夏場には寝具などでも取り入れたい色です。

 

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寒色には「鎮静」「冷静」さを感じさせる色彩効果があります。そのため、落ち着いて過ごす寝室には最適な色と考えられています。寝室の他にも仕事場やお勉強部屋におすすめの色です。寝室兼、仕事など作業をするお部屋の場合は特におすすめの色です。
さらに寒色は『後退色』の一つです。後退色とは実際より遠くにあるように見える色を指します。アクセントクロスとして後退色を取り入れることで、アクセントクロス側の奥行き空間が増して見え、視覚的にお部屋が広く感じられます。より後退色としての色彩効果を感じさせたい場合は、同じ青色でも濃い青色がおすすめです。

 

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2-2.暖色

赤色やオレンジ色に代表される暖色は、名前の通り温かみを感じられる色です。暖色メインの空間では実際に体温が上昇するという報告もあります。
明るく楽しい雰囲気の色なので、お子様のお部屋のインテリアへ取り入れられることが多い色です。

 

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ただ、鮮やかな暖色は興奮させる印象を与えてしまう色彩効果を持つため、鮮やかな赤色やオレンジ色は寝室には不向きと考えられています。寝室へ暖色カラーを取り入れる場合は、パステルトーンやグレーが入ったような落ち着いた暖色のアクセントクロスがおすすめです。

 

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2-3.中性色

寒色・暖色にも属さない黄色や緑色は中性色と呼ばれています。温度感を感じさせない色ですが、黄色は気持ちを明るくさせる色、緑色は安心感を与える色なので、インテリアに取り入れやすい色です。



特に「安心感」を感じさせる緑色は、寝室の空間にぴったりです。植物の色でもある緑色はアースカラーの一つで、自然を感じさせるリラックス感を与える色彩効果を持つ色です。寝室をはじめ、家族がリラックスして過ごすリビング空間へもよく取り入れられている色です。

 


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3.柄や模様のあるアクセントクロス

 

大きな柄やコントラストの大きい幾何学模様は、アクセントクロスを空間の主役として取り入れたい場合に向いています。



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ただ、クロスの存在感が強すぎる場合にはリラックスして過ごす寝室には不向きな場合もあります。
柄のクロスを寝室へ取り入れる場合には、柄が小ぶりのクロス・柄のコントラストが低いクロスを選ぶことで、寝室空間の落ち着いた雰囲気をキープしつつお部屋のアクセントとして取り入れることができます。
また、クロスの色や柄と統一させた寝具を合わせることで、さらにクロスがお部屋と馴染みやすくなるのでおすすめです。

 

 


4.凹凸のあるアクセントクロス

 

クロスは平坦なものが一般的ですが、アクセントとして使用する場合には凹凸のあるアイテムもおすすめです。

 

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レンガ調、タイル調、塗壁調など凹凸度合いの大きいものから小さなものまで様々です。アクセントクロス側に間接照明を施工する場合や、壁面を照らすテーブルランプやフロアライトを置く場合には、照明光によってクロスの凹凸に影ができてさらにクロスの存在感が増します。影や光の強弱を作ることで視覚的に落ち着く空間に感じられたり、お部屋の奥行き感が増して見え空間が広々と感じられるため、寝室への凹凸クロスと照明はとても相性が良い組み合わせです。


また、リフォームで新しくクロスを張り替える場合は、フラットなクロスより凹凸や厚みのあるクロスの方がきれいに仕上がりやすくなるので特におすすめです。



4.機能性のあるアクセントクロス

クロスには、汚れ防止・通気性・抗菌・抗ウイルス・防かび・消臭・吸放湿性・蓄光など様々な機能を兼ね備えているアイテムもあります。

 

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寝室は汗などによる湿気がたまりやすく、臭いもこもりやすい空間です。お手入れを怠るとクロスへ付着した汚れから細菌が増殖しやすい環境でもあるため、通気性や汚れ防止、防かびなどの機能を持つクロスの取り入れもおすすめです。


機能性クロスは、白色無地のシンプルなものから、色・柄など様々なデザインのものがあるため、シンプルなクロスとしても、アクセントクロスとしても取り入れることが可能です。以前は医療機関やオフィス、商業施設へ使用されることが多かった抗菌や抗ウイルス機能を持つクロスですが、最近はご家庭へも取り入れる方が増えているようです。おしゃれに、機能性も兼ね備えたクロスを取り入れることで気持ち的にも身体的にも寝室でより快適に過ごしやすくなります。

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。クロスにはたくさんの種類があります。

お部屋全体に貼ると違和感を感じてしまうような色や柄のクロスでも、アクセントとして一面のみに取り入れることで自分好みの雰囲気の空間を作ることができます。


ご自身の好きな色や柄に加えて、リラックスして過ごす寝室空間にも馴染む落ち着いた色味や素材、さらに機能性を持ったクロスを取り入れてみましょう。

 

アクセントクロスで、居心地良く快適に過ごせる寝室空間を作り、おやすみ前のリラックスタイムを楽しんでください。

 

 

【コラム執筆者】

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島 ひかる

プロフィール

インテリアコーディネーター、2級建築士、宅地建物取引士。株式会社Praemio代表取締役。その空間で過ごす「人」を中心に発想したデザインで、人の日常の体験や経験を豊かにするインテリアデザインから設計まで幅広く担当。

https://praemio.work