安くても大丈夫!ソファ空間をアップグレードさせるクッションの選び方
本を読んだりテレビを見たり、リビングのソファで過ごす時間は長いもの。今回は、ソファ空間をアップグレードするためのクッションの選び方を紹介します。
1 色を選ぶ
1-①同系色カラー
ソファと同系色カラーのクッションを合わせるシンプルで定番のスタイルです。まとまりがあり統一感のある空間に感じられます。一色でまとめるため、クッション選びに失敗することがなく誰でも簡単に取り入れやすいスタイルです。
海外ホテルのベッドルームにはクッションがたくさん並べられており、こちらは寝具と同系色カラーのクッションでコーディネートされていることが多いです。リラックスして過ごすリビング空間には同系色カラーがおすすめです。
1-②類似色カラー
オレンジとイエロー、グリーンとブルー のように色相環という色を環状に配置した中で隣り合った色同士のことを類似色といいます。名前の通り「似ている色」の組み合わせになるため、調和しやすい組み合わせです。
類似色でコーディネートする場合は、それぞれの類似色の[鮮やかさ]と[明るさ]を揃えるとさらに調和しやすくなります。
1-③アクセントカラー
空間のアクセントになるカラーをクッションで取り入れることで、メリハリのある印象の空間になります。モノトーンカラーやベージュなどシンプルな色調のソファに、ビビッドカラーのクッションを組み合わせるとモダンな印象になります。
クッションだけでなく、ソファ周りのアートや小物類と統一させることで、より色が強調されて空間全体の一体感が生まれます。
2 素材を選ぶ
「見て楽しめる、触れて癒される」他のインテリアアイテムとは違うクッションの特徴です。カラーだけでなく自分のお気に入り素材のクッションを取り入れることで、より愛着の持てるソファ空間が出来上がります。
ソファの素材は主にファブリック系やレザー系ですが、クッションにはそれに加え、ファー素材、フリンジやビーズ付き、光沢のある素材など様々なアイテムがあります。
2-①ソファと素材を統一させる場合
カラーや柄など、他の要素でソファと違うクッションを選ぶ場合には、ソファと同じ素材のクッションにすることで統一感を持たせることができます。
2-②ソファと異素材の場合
異素材クッションを取り入れる場合には、ソファと同じカラーのクッションを選ぶとソファに馴染みやすくなります。同じカラーのクッションを並べ、それぞれ素材が異なるクッションを取り入れる方法もあります。シンプルながらこだわり感のあるインテリア空間に感じられます。
夏は麻素材のものを、冬はファーやベロア素材のクッションを置くことで、季節感を感じさせることもできます。
・家具素材で軽やかさを
家具の素材は、軽やかさを感じさせるガラスを使ったテーブルやシェルフなどを取り入れると『抜け感』が感じられて部屋を広く見せてくれます。
・家具の脚をチェック
ベッドは細い脚付きのタイプを選ぶのがおすすめ。床が見えることで床が広く見える効果があります。またベッド下に収納スペースを作れるため、余計な収納家具を増やさなくて済むメリットも。ソファやチェストなども同様に脚付きのものがオススメです。
テーブルやイスの脚は、太くどっしりとボリュームのあるデザインか、細くスッとした華奢なデザインかで印象が大きく変わります。 部屋を広く見せたい場合は、細くシュッとした華奢な脚のものを選びましょう。
3 柄を選ぶ
カラーや素材に加えて、柄クッションの選び方です。選ぶ柄は、ソファとの相性に加え、お部屋全体とも相性が良い柄を取り入れるのがコツ。
一般的に、直線的な柄はモダンに、幾何学模様は北欧モダン風に、曲線柄は自然でやわらかい印象になります。組み合わせて取り入れてもOKです。
3-①異なる柄クッションで、カラーを統一させる
様々な柄のクッションを並べる場合は、同じカラーで統一させることでまとまり感を感じられます。
3-②同じ柄やテイストのクッションで、異なるカラーを並べる
アジアンテイスト、幾何学模様など柄が統一されていればカラーが異なっていてもまとまり感を感じられます。こちらの場合はクッションの数が多い方がよりまとまり感を感じやすくなります。
4 形を選ぶ
クッションといえば四角のクッションが一般的ですが、丸型や編み込んだデザインもあります。丸みを帯びたデザインのクッションを取り入れるとやわらかい印象の空間になります。曲線的なソファや円形テーブルのある空間へは、クッションも円形タイプの方が相性が良くなります。
四角クッションの中に、アクセントとして別の形のクッションを取り入れてみるのもおすすめです。
いかがでしたでしょうか?クッションはお部屋の印象や、インテリアテイストを変えて楽しむことができるアイテム。クッションで、より居心地良く過ごせるあなただけのソファ空間を作ってみてくださいね。
【コラム執筆者】
島 ひかる
プロフィール
インテリアコーディネーター、2級建築士、宅地建物取引士。株式会社Praemio代表取締役。その空間で過ごす「人」を中心に発想したデザインで、人の日常の体験や経験を豊かにするインテリアデザインから設計まで幅広く担当。
https://praemio.work