コラム

時間がたっても価値が下がらない不動産とは?

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資産価値が下がりにくい不動産

 

 

一般的に不動産の価値は、築年数が経過するほど下がっていきますが、例外もあります。

 

例えば、誰もが「あそこは一等地」と認め、住んでみたいとあこがれる町やエリアにあるマンションなどは、古くなっても人気が高く、あまり値段が下がらないものもあります。そのエリアが持つ高級感やステータス性、利便性などが、そのまま不動産の資産価値にも投影されているかのようです。

 

ごく一般的な街でも、大きな公園に面したマンションなどは、将来にわたって日当たりや景観が遮られる心配がなく、価値が下がりにくい物件と言えるでしょう。

 

また、交通や買い物の便が、暮らしやすさのバロメーターとして高く評価されることから、複数の路線が乗り入れられる駅の周辺や、大型商業施設に近い物件も、価格は安定しています。

 

 

北側が大きな道路に面したマンションも同様に将来の日照景観リスクが少ない物件です。大通りから何十m以内は商業(近隣商業)地域など高い建物が建てられますが、それ以降の南側の地域が住居系地域である場合、南側に高い建物が建つリスクが無く、開放的な眺望が確保できます。こちらは、物件の所在位置により異なりますので、個別に検証する必要があります。

 

最近は過疎化と空き家の問題が深刻ですが、人口減少の影響が少ない町では、不動産に対する需要と共有のバランスは比較的よく、不動産の価値が保たれやすい傾向になります。

 

さらに、天然温泉が利用できるといった特徴や、地盤の堅牢さなど自然災害に強い立地も、しばしば不動産の価値を維持する要因となりますので、住み替えの際には参考にしてみてください。

 

 

 

 

【コラム執筆者】

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山本 健司

プロフィール

ミライアス株式会社代表取締役。大手不動産会社で全国1位の成績を連続受賞。不動産相談件数16,000件超。著書『初めてでも損をしない 不動産売却のヒケツ(サンルクス出版)』『損しない! モメない! 実家の不動産相続のヒケツ(サンルクス出版)』