コラム

新築マンションの購入を後悔したと感じるケースとは?対処法も解説

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多くの人にとって、新築マンションの購入は一生に一度あるかないかの大きな決断となります。

 

理想の暮らしを夢見て契約したはずが、いざ住み始めてみると「想像していた生活と違う」「こんなことなら買わなければよかった」と後悔してしまうケースは少なくありません。

 

本記事では、新築マンション購入で起こりやすい失敗事例と、それを防ぐための対策を解説します。

 

 

新築マンション購入で「失敗した」と後悔するケース

 

新築マンションの購入に後悔するケースには、以下のようなものがあります。

 

  • 収納が足りない・生活動線が悪い
  • 音が響く・日当たりや風通しが悪い
  • 住環境・周辺環境に問題がある
  • 修繕積立金や税金などの維持費が予想以上に重い
  • 近隣住民とのトラブルが生じた

 

 

収納が足りない・生活動線が悪い

 

きれいなモデルルームのみを見て購入を決めたことで、暮らし始めた後に「物が収まらない」「家事がしにくい」といった不満が出る場合があります。

 

具体的な例は以下の通りです。

 

  • クローゼットや押し入れの収納に手持ちの布団や衣装ケースなどが入らない
  • 間取りの使い勝手が悪くキッチンから洗面所などへの移動が面倒
  • 家族の人数に対して部屋数が少ない・室内が狭い
  • 実際に家具を置いてみるとコンセントが隠れてしまった

 

モデルルームや間取り図などで収納場所や部屋の広さなどを確認していても、実際に家具を置いて生活をしてみると上記のような不便に感じられることがあります。

 

「荷物が収納スペースに収まるか」「毎日の家事がスムーズにできるか」など、実際の暮らしをイメージせずに新築マンションを購入すると、このような失敗が起きやすくなります。

 

 

音が響く・日当たりや風通しが悪い

 

新築マンションであっても、実際に住んでみると以下のような「音」や「空気」に関する悩みが生じる場合があります。

 

  • 家族の話し声やテレビの音が室内で思った以上に響く
  • 西日が強く夏場はエアコンが効きにくく電気代が予想以上にかかる
  • 日当たりが悪く洗濯物が乾きにくい
  • 風通しが悪いために湿気がこもりやすくカビやダニが繁殖しやすくなる

 

近年の新築マンションは防音性能が高く外の音は入りにくい一方で、室内側は内装材や家具などの吸音が少ないと、話し声やテレビの音が反響して「響く」と感じる場合があります。

 

また、日当たりや風通しは季節によって変わるため、入居してからそれらが悪いことに気づき「こんなはずじゃなかった」と後悔する方もいます。

 

 

住環境・周辺環境に問題がある

 

昼間にマンションを見学しただけでは分からない住環境や周辺環境に関する理由で失敗したと感じる人も一定数います。

 

例えば、以下のようなケースです。

 

  • 夜になると近くの飲食店から調理の臭いが漂ってきて窓を開けられない
  • マンションの広場が夜になると若者のたまり場になりゴミや騒音がひどい
  • 駅からの帰り道が思ったよりも暗く、人通りが少なくて歩くのが怖い
  • スーパーや病院などが遠く、生活の利便性が高くない

 

マンションの住環境や周辺環境は、居住者の力では改善できないため、実際に暮らし始めてからそれらの問題点に気がつくと深く後悔してしまう可能性があります。

 

 

修繕積立金や税金などの維持費が予想以上に重い

 

住宅ローンの返済額だけでなく、管理費や修繕積立金、駐車場代など入居後にかかる維持費の負担が想像以上に重いために後悔するケースもあります。

 

  • 入居後に修繕積立金が増額されて家計が苦しくなる
  • 固定資産税の軽減措置が終わり税金が急に高くなった
  • 駐車場代や駐輪場代などの固定費が地味に家計を圧迫している

 

特に、新築マンションの修繕積立金は、売り出し当初は安く設定されており、数年ごとに段階的に値上がりすることが少なくありません。

 

値上がりを考慮に入れずに資金計画を立てていると、家計が圧迫されて生活が苦しくなる可能性があります。

 

 

近隣住民とのトラブルが生じた

 

物件自体は気に入っているものの、同じマンションの住人とトラブルが生じたために「購入しなければよかった」「住み替えたい」と感じてしまう人も多くいます。

 

マンションで起こりうる近隣トラブルは以下の通りです。

 

  • 隣の人のベランダ喫煙に悩まされる
  • 「子どもの足音がうるさい」「深夜に生活音が聞こえてきて迷惑」などの騒音トラブル
  • ゴミ出しのマナーが悪い人がいて共用部分が汚くストレスを感じる
  • 挨拶をしても無視されるなど住民同士の雰囲気が悪い

 

新築マンションの場合は建物が完成する前に購入するケースも少なくありません。

 

中古マンションのように住んでいる人を事前に確認できないことも多いため、近隣住民とのトラブルを想定できずに購入したことを後悔する人がいるのも実情です。

 

 

新築マンションの購入を後悔しないようにする方法

 

新築マンションの失敗を防ぐためには、検討の際に以下の方法で対策することが重要です。

 

  • 時間帯や曜日を変えて複数回の現地確認を行う
  • モデルルームで生活動線をシミュレーションする
  • 修繕積立金の値上がりや税金を考慮した資金計画を立てる
  • 「どんな人が住むか」と管理規約を確認する

 

 

時間帯や曜日を変えて複数回の現地確認を行う

 

立地や周辺環境での失敗を防ぐためには、時間帯や曜日を変えて現地を何度も訪れることが有効です。

 

同じマンションでも、平日と休日、昼と夜では聞こえてくる音や人通り、街灯の明るさなどが異なるものです。

 

インターネットの情報や図面などを見るだけでは分からない実際の雰囲気を事前に確認していれば、入居後に「イメージと違った」と後悔しにくくなります。

 

日当たりや風通しについても季節や時間帯によって変わるため、可能な限り異なる時間帯で何回か内覧に訪れることをおすすめします。

 

 

モデルルームで生活動線をシミュレーションする

 

新築マンションのモデルルームを見学する際は、単に室内の雰囲気を味わうのではなく、実際に生活をしたときのことをイメージし、動線に問題がないか確認しましょう。

 

具体的には、朝起きてから出かけるまでの身支度や、家事をする際の一連の動きをモデルルーム内で再現してみることをおすすめします。

 

「寝室から洗面所へ移動して顔を洗う動作をしてからリビングへ向かう」「洗濯物を干すために洗濯機置き場からバルコニーまで移動する」など、実際の生活でも行っている動作を再現することで、間取りの使い勝手が判断しやすくなります。

 

 

修繕積立金の値上がりや税金を考慮した資金計画を立てる

 

マンション購入時の資金計画を立てるときは、修繕積立金の値上がりや税金なども考慮することが大切です。

 

「今払えるか」ではなく「10年後や20年後も払い続けられるか」という長期的な視点で計画を立てましょう。

 

例えば、不動産会社の担当者に「長期修繕計画案」を見せてもらい、将来の修繕積立金がいくらになるか確認すると、より現実的な計画を立てやすくなります。

 

将来的にランニングコストが増えることを見越して、余裕のある計画を立てることで長く安心してマンションに住み続けやすくなるでしょう。

 

とはいえ、将来も見越した資金計画を立てるためには専門的な知識が必要となるため、ファイナンシャルプランナーの資格を持った人などに相談することをおすすめします。

 

 

「どんな人が住むか」と管理規約を確認する

 

新築マンションの購入を検討するときは、居住すると想定される人の家族構成や年代などを不動産会社の営業担当者に確認すると良いでしょう。

 

「小さな子どもがいるファミリー世帯」「高齢の夫婦世帯」など、マンションにどのような人が住むのかを把握すると、価値観や生活リズムなどの違いによりトラブルが発生する可能性を予測しやすくなります。

 

自分自身とライフスタイルや家族構成が異なる世帯が多い場合は、物件の購入を見送るといった判断もできるでしょう。

 

また、管理規約(案)でベランダでの喫煙や共用廊下への私物の放置など、トラブルになりやすい行為が禁止されているかを確認することも大切です。

 

規約できちんとルールが設けられていれば、問題が起きたときに管理組合や管理会社へ相談して対処方法を検討しやすくなります。

 

入居時の挨拶回りもトラブル防止には欠かせません。引っ越してすぐに上下左右の部屋へ挨拶に行き、顔見知りになっておくことをおすすめします。

 

特に小さな子どもがいる家庭では「足音で迷惑をかけるかもしれません」と事前に伝えておくと良いでしょう。

 

お互いの顔を知っているだけでも騒音トラブルを抑制する効果が期待できます。

 

 

まとめ

 

  • 新築マンションの購入後に「失敗した」と感じる原因は収納の少なさや家事のしにくさ、騒音、予想外の維持費、近隣トラブルなどさまざまな種類がある
  • 後悔を防ぐためには、曜日や時間を変えて現地を何度も確認し、モデルルームでは実際の家事や生活の動きをシミュレーションすると良い
  • 将来的に費用負担が増えることも見越した資金計画を立てたり、住人の特徴や管理規約を事前に確認したりすることも入居後の安心につながる

 

【コラム執筆者】

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品木 彰(シナキ アキラ)

プロフィール

保険・不動産・金融ライター。ファイナンシャルプランナー2級技能士。大手生命保険会社や人材会社での勤務を経て2019年1月に独立。年間で700本以上の記事執筆に加えて、不動産を始めとしたさまざまな記事の監修も担当している。

https://daisakukobayashi.com/